もしも私が―。
 ベットの上に座りながら、色んなことを考えていた。             

(うう、思い出すと、気持ち悪い。でも、考えなきゃ。
 あの女の人は? あの女の人が言ってたのって、どうゆう意味何だろう?
 でも、私が夢を見る時って、誰かが死んでしまった後なんだよね。
 せめて殺される前に見れたら助けられるかも知れない!
 でも、どうやって助けるの?
 私、さっきの夢で化物に向かって行った後、どうしたっけ? どうなった?
 ……覚えてない!
 でも、やるしかないよね!これ以上の犠牲者を出さない為にも!
 ……お母さん、お姉ちゃん!見ててね。私、やるから!)

 そう改めて決心した私は、あの夢が来るのを待った。
 でも、一時間、二時間、三時間経っても全然来ない。
 まあ、それで人が殺され無いなら、それにこしたことは無いけど。

「テレビでもつけようかなぁ」
 
 そう言って、つけてみたのは良いけど、楽しい番組はやってなかった。

「あっ!」

 私の手が止まった理由は、ニュース番組で、あのことをやっていたからだ。

「この事件の被害者は「エリス・カーティス・ダイゼル」さんと判明しました。エリスさんの他に発見された血痕の人物も判明されました。「中村 海」くん、十歳と解りました。まことに残念で悲惨な事件ですよね、中条さん」
 
 女性アナウンサーが、もう一人の男性アナウンサーに話しをふる。

「そうですねぇ、この前あった立花さん親子と、同一人物の犯人だと思われます。」

「!」

(お母さん達のことだ……)

そう思った時だった。
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