同期が急に変わったら…。
ジリリリリリーーー!!

ジリリリリリーーー!!





ん〜。うるさっ。





ガチャ。



し〜ん。





やたらにうるさい目覚まし時計。


時間はもちろん5時。






やっちまった。

自分が目覚ましで起きてしまった。

将生にかけたのに。





『ん〜。いずみ?』





近い近い!!

顔が近い!!

腰に手がまわってるよ。

はあ…。






寝てる間に、

向かい合わせになっちゃってた。






身体の向きを変えようとしたのに。






どんな早技だよ?ってくらいに

素早く抱き寄せられた。

足まで挟まれてる。





夜は背後からだったし、

まだ良かったけど。





いよいよ、正面だわ。






将生の右肩に、

私の顔がくっついてる。





将生〜。なんなのよ。

マジで勘弁してよ。






『将生?起きる?』


『いや。まだ寝る。

いずみも寝ろ。まだ、早いんだろ?』


『……。うん、まだ、5時。』


『お前、早起きだな。』


『………。』






違うんですけどー。




将生に意地悪したんだけどさ、

自分がハマるっていうね。

マヌケもいいとこ。





『将生、何時に起こそうか?』

『起こすな。』

『はいはい。』





一生起こさないわよ。





悔しいから、二度寝してやる。






まあ、なんか心地いいしさ。

あったかい。





で、二度寝した。







< 12 / 52 >

この作品をシェア

pagetop