同期が急に変わったら…。
将生の片手が私の髪に触れる。
優しい瞳で見つめる将生。
『いずみ。』
『はい…。』
はあ、
こんな顔で見つめられたら
みんな落ちちゃうでしょ?
ドキドキが止まらない。
将生の片手が私の頬で止まった。
将生の顔が近づいてくる。
チュっ。
小さなリップ音がした。
軽いキス。
唇と唇が触れるだけのキス。
将生とキスした。
『将生?』
動揺した。しまくった。
将生は優しく笑った。
なんでキスするの?
とか、
やめてよ、
とか、
そんな言葉が出なかった。
私、素直に嬉しかった。
将生にキスされて。
何も言えない。
『寝るか?』
時間はもう1時を過ぎている。
明日は休みだけど…。
キスした恥ずかしさを隠したくて、
動揺を紛らわすように、
会話する。
『将生、明日は会社行くの?』
『午前中だけ行く。』
『そっか。じゃあ、寝よ。』
将生は、タバコを吸ってから
お茶を飲み干した。
私も隣でお茶を飲んだ。
……。
沈黙。
湯呑みを片付けて、
寝室に向かう。
ベッドの脇に
ちょこんと座っている将生。
『何時に起こせばいいの?』
『7時頃かな。』
『7時ね。』
そう言いながら
携帯のアラームをセットしていたら、
『目覚まし時計あるだろ?』
『あ〜あれは使ってないの。』
『使ってない?』
『うん。音がすごいのよ。』
あー、マズイ!!
この前、
将生に意地悪するのに使った!
『この前、使ってただろ?』
覚えてらっしゃる。
だよね、覚えてるよね。
『ハハ。まあね。』
『なんだよ?』
『……。だってさ。
この前は、
将生の行動、訳わかんなかったし。』
『で?』
『まあ、ちょっとしたイタズラ?』
『ふっ。あんなんで俺がビビるかよ。』
『…だよね。自分がハマった。』
『ハハハッ。』
『…ごめん、ね?』
『どーすっかなあ?』
と、ニヤリと笑って、
いきなり体を引き寄せられて、
ギュッと抱きしめられた。
『で。今は?』
『え?』
抱きしめた腕をほどいて、
私を将生の横へ座らせられた。
『今なら俺の行動が理解できるか?』
『……どうかな。』
『俺、かなりドストレートに
伝えてるつもりだけど?
まだわからないか?』
そう言って、
首を傾げて私の顔を覗き込んで
優しく笑った。
『だって、どう受けとればいいのか
わかんないんだもん。
冗談なのか、本気なのか、
わかんないよ。』
将生は、
はあっ。
と息を漏らして、話を続けた。
『あのな。
俺は冗談でなんか言ってない。
いずみ。
もうそろそろ、折れろよ?』
と、かなり真面目な顔で言われた。
なんて言葉を出せばいいのか
さすがに頭がパニくってきた。
この際、
最近、もしかして?と思ってる事を
直球で聞いてみた。
『ねえ。
気持ち悪い事、言ってたらごめん。
将生。私の事、好きなの?』
『やっとか。そうだけど?』
『友達としてじゃなくて、
女として好きなの?』
『当たり前だろ?』
『……。そうですか。』
そうだったんだ。
なんだか、実感が湧かない。
『お前、俺が言わなきゃ
自分の気持ち、出さないだろ?』
『えっ?なっ、何が?』
『お前は、
ずっと俺の事好きだっただろ?』
『……。』
『もういいだろ?』
『いいって?』
『ったく。ムカつく。
もう素直になれって。
わかってるから。』
『は……あ。』
『悪かったな。』
『……なんの事?』
『待たせたな。』
『………。』
『いずみ。』
『…はい。』
『もう、いいよ。隠すな。』
『……。』
将生はまた大きく
はあぁっ、と息を吐いて。
私を抱き寄せた。
『ごめんな、いずみ。』
『……。』
『いずみ、俺から離れんなよ?』
『………、いいの?』
『まあ、俺が離さねぇけどな。』
将生の腕に力が入って
ますます強く抱きしめられる。
胸がいっぱいだった。
もう将生から離れたくないと、
素直にそう思っていた。
将生の抱きしめた腕の力が弱まった。
私の膝の裏に腕を入れ、
ヒョイっと持ち上げられて、
将生の太ももの上にストンと
私を横向きに乗せた。
そのまま
私の頬を将生の手が包みこんだ。
将生と2度目のキス。
始めはゆっくり触れて、
優しく触れて。
でも、
どんどん熱くて艶っぽくなって。
何度も何度も角度を変えて。
深いキスに変わっていく。
優しい瞳で見つめる将生。
『いずみ。』
『はい…。』
はあ、
こんな顔で見つめられたら
みんな落ちちゃうでしょ?
ドキドキが止まらない。
将生の片手が私の頬で止まった。
将生の顔が近づいてくる。
チュっ。
小さなリップ音がした。
軽いキス。
唇と唇が触れるだけのキス。
将生とキスした。
『将生?』
動揺した。しまくった。
将生は優しく笑った。
なんでキスするの?
とか、
やめてよ、
とか、
そんな言葉が出なかった。
私、素直に嬉しかった。
将生にキスされて。
何も言えない。
『寝るか?』
時間はもう1時を過ぎている。
明日は休みだけど…。
キスした恥ずかしさを隠したくて、
動揺を紛らわすように、
会話する。
『将生、明日は会社行くの?』
『午前中だけ行く。』
『そっか。じゃあ、寝よ。』
将生は、タバコを吸ってから
お茶を飲み干した。
私も隣でお茶を飲んだ。
……。
沈黙。
湯呑みを片付けて、
寝室に向かう。
ベッドの脇に
ちょこんと座っている将生。
『何時に起こせばいいの?』
『7時頃かな。』
『7時ね。』
そう言いながら
携帯のアラームをセットしていたら、
『目覚まし時計あるだろ?』
『あ〜あれは使ってないの。』
『使ってない?』
『うん。音がすごいのよ。』
あー、マズイ!!
この前、
将生に意地悪するのに使った!
『この前、使ってただろ?』
覚えてらっしゃる。
だよね、覚えてるよね。
『ハハ。まあね。』
『なんだよ?』
『……。だってさ。
この前は、
将生の行動、訳わかんなかったし。』
『で?』
『まあ、ちょっとしたイタズラ?』
『ふっ。あんなんで俺がビビるかよ。』
『…だよね。自分がハマった。』
『ハハハッ。』
『…ごめん、ね?』
『どーすっかなあ?』
と、ニヤリと笑って、
いきなり体を引き寄せられて、
ギュッと抱きしめられた。
『で。今は?』
『え?』
抱きしめた腕をほどいて、
私を将生の横へ座らせられた。
『今なら俺の行動が理解できるか?』
『……どうかな。』
『俺、かなりドストレートに
伝えてるつもりだけど?
まだわからないか?』
そう言って、
首を傾げて私の顔を覗き込んで
優しく笑った。
『だって、どう受けとればいいのか
わかんないんだもん。
冗談なのか、本気なのか、
わかんないよ。』
将生は、
はあっ。
と息を漏らして、話を続けた。
『あのな。
俺は冗談でなんか言ってない。
いずみ。
もうそろそろ、折れろよ?』
と、かなり真面目な顔で言われた。
なんて言葉を出せばいいのか
さすがに頭がパニくってきた。
この際、
最近、もしかして?と思ってる事を
直球で聞いてみた。
『ねえ。
気持ち悪い事、言ってたらごめん。
将生。私の事、好きなの?』
『やっとか。そうだけど?』
『友達としてじゃなくて、
女として好きなの?』
『当たり前だろ?』
『……。そうですか。』
そうだったんだ。
なんだか、実感が湧かない。
『お前、俺が言わなきゃ
自分の気持ち、出さないだろ?』
『えっ?なっ、何が?』
『お前は、
ずっと俺の事好きだっただろ?』
『……。』
『もういいだろ?』
『いいって?』
『ったく。ムカつく。
もう素直になれって。
わかってるから。』
『は……あ。』
『悪かったな。』
『……なんの事?』
『待たせたな。』
『………。』
『いずみ。』
『…はい。』
『もう、いいよ。隠すな。』
『……。』
将生はまた大きく
はあぁっ、と息を吐いて。
私を抱き寄せた。
『ごめんな、いずみ。』
『……。』
『いずみ、俺から離れんなよ?』
『………、いいの?』
『まあ、俺が離さねぇけどな。』
将生の腕に力が入って
ますます強く抱きしめられる。
胸がいっぱいだった。
もう将生から離れたくないと、
素直にそう思っていた。
将生の抱きしめた腕の力が弱まった。
私の膝の裏に腕を入れ、
ヒョイっと持ち上げられて、
将生の太ももの上にストンと
私を横向きに乗せた。
そのまま
私の頬を将生の手が包みこんだ。
将生と2度目のキス。
始めはゆっくり触れて、
優しく触れて。
でも、
どんどん熱くて艶っぽくなって。
何度も何度も角度を変えて。
深いキスに変わっていく。