同期が急に変わったら…。
『今日は俺の暴露大会か?』



と不機嫌そうな、将生。





『まあな、いいだろ?』





隆也は、おかしそうに笑って

将生に焼き鳥を勧めてる。





素直にそれを貰って食べる将生。






『こいつだって、
だいぶ前から
いずみに惚れてたと思けどな。』


『そうそう。
2人とも、友達から前に進めなくて
時間がかかっちゃったのよ。』


『だから、
俺らが少〜し手を貸したってわけ。』


『まあさあ、私達もあんた達に
助けられて、今があるからねぇ。』


『そうそう。
まあ、その恩返しだよっ。』


『そう、お返し。』


『将生はさ、
彼女といても楽しくないし。
いずみといたいと思ったんだよ。
なあ?』


『そう。で、いずみは、
そんな将生の事を密かに思ってたし。
なかなか素直になれなかったけどね。』


『やっと結ばれた2人ってとこだな。』


『もう、結婚しちゃいなよ。』





佐藤夫妻の演説?が終わり


将生がいよいよ口を開いた。




『お前らすげーな。
結婚式のスピーチも二人でやれよ。』


『えっ?』


『なんだよ?』


『ううん。』





将生、それって、

そう考えてくれてるって事?





『まあ、お前らほど、
時間がかかるカップルも珍しいよ。』


『ほんと。
これから、たっぷり愛を育みなさい。』


『『…はい。』』




2人揃って、返事した。






今日は、将生の裏話を聞けて、

嬉しかった。






将生が、

どうして急に変わったのか、

それがわからなかったし。




彼氏になれば、別れもあるかも、

という不安も、

少しは無くなった。






佐藤夫妻、ありがとう!

きっと、キューピットしようと、

誘ってくれたんだね。







その前に、

想いは通じ合っちゃってたけど。




でも、

本当にありがとう!




友達って、ほんとに宝物だよ。

< 49 / 52 >

この作品をシェア

pagetop