幼い頃の小さな約束
執事の追加
~ゆきside~
あたしは着替え室に、一人で向かった。
理沙はついて来ようとしてくれたけど、あたしが断った。
着替え室に来た理由は、この泣き腫らした顔を、メイクで隠すため。
隠しきれるか不安だけど、やらないと他の人に気づかれてしまうから。
朝の時のままの、着替え室でポーチを取り出す。
チャックを開け、メイク用品を次々取り出した。
鏡を覗き込み、しっかりメイクをする。
「理沙に迷惑、かけちゃったな・・・」
あたしはひとつ、溜め息をついた。