幼い頃の小さな約束
「いえ、そんなことは無いですけど・・・。どうかしたんですか?」
あたしは首を小さく振り、もう一度質問を繰り返した。
実行委員は深い溜め息をつくと、話し始めた。
「もう気づいていると思うけど、うちのクラス、女の客が全然来ないでしょ?」
そういわれて、あたしは思わず頷いてしまった。
あたしは慌てて、顔を元に戻す。
そんなあたしの様子をちらりと見て、また話し始めた。
「男の客だけでも構わないけど、女の客が一人も来ないのはちょっと嫌だなって・・・」
実行委員はそう言って、苦笑した。