幼い頃の小さな約束
本当のキモチ
~理沙side~
亮太が急に倒れた。
でも、あたしは知っていた。亮太は昨日から、少し体調が悪かった。
だからきっと、あのキスも熱のせいだろうな、なんて考えていたら。
ゆきの、今まで聞いたことのないような、悲しい叫び声が聞こえた。
床には、亮太が倒れていて、あたしはパニック寸前だった。
涙がぼろぼろ落ちちゃって、情けなかったと思う。
ただ、熱があるだけなんだけど。
・・・怖かったんだ。
亮太がこのまま、いなくなっちゃうような、そんな感じがしたから。