幼い頃の小さな約束




さりげなく、手や二の腕、腰なんかに手を回された。

男たちはあたしを押すようにして、下駄箱に向かう。




あたしが大人しくしてるからって、いい気になって・・・!





あたしが振り払おうとしたら、すぐ近くで声がした。

その声は、あたしの大好きな人の声だった。









「てめーら、覚悟は出来てるんだろうな。俺の彼女に、手を出すってことに」




亮太にしては、珍しく低い声。


・・・マジギレじゃん、怖い。








< 207 / 262 >

この作品をシェア

pagetop