幼い頃の小さな約束
「文化祭で見た、メイド服を着た理沙が、あまりにも可愛いからって・・・」
「はあ?!何、変なこと言ってるのよ!!」
真顔で爆弾発言をする、前に立ったこの男。あたしの彼氏だけど。
頭がイカれているんじゃ、ないだろうか。
でも、ちょっとだけ嬉しい。
亮太があたしの方を振り向き、可愛らしい笑みを浮かべた。
「急いでるんでしょ?早く行きなよ」
「亮太・・・、ありがとう!!」
あたしは急いで廊下に出て、ゆきの後を追った。