幼い頃の小さな約束




古田君の、少し焦った声が聞こえる。

多分、他の人には分からないほど小さな変化。




それでも、あたしには分かるんだ。






「あたし、ひどいことっ、友達に言った・・・!傷ついてたっ・・・」




あたしは、涙で途切れ途切れになりながらも話す。

古田君の前では、隠し事は無理みたいだ。




古田君が、あたしを抱き寄せる。







「・・・っ?!」





あたしは驚いて、古田君の顔を見る。

でも、押し付けられて、見させてくれなかった。






< 246 / 262 >

この作品をシェア

pagetop