幼い頃の小さな約束
「・・・ん?・・・何これ・・・」
あたしは冴えない頭を、必死に稼動させる。
あたしが手に持っているのは、写真だ。
大きさも形も普通の写真。
・・・それでも、写っている人によって、価値は変わる。
「これ・・・。前に見つけた、謎の女の子のやつだ・・・」
亮太に見せてから、ずっと入れっぱなしだったんだ。
あたしは妙に納得し、再びその写真を眺める。
その子の笑顔が、あたしには眩しすぎた。