幼い頃の小さな約束




「・・・ん?・・・何これ・・・」




あたしは冴えない頭を、必死に稼動させる。

あたしが手に持っているのは、写真だ。




大きさも形も普通の写真。


・・・それでも、写っている人によって、価値は変わる。








「これ・・・。前に見つけた、謎の女の子のやつだ・・・」




亮太に見せてから、ずっと入れっぱなしだったんだ。

あたしは妙に納得し、再びその写真を眺める。




その子の笑顔が、あたしには眩しすぎた。







< 252 / 262 >

この作品をシェア

pagetop