幼い頃の小さな約束




「・・・って、え?今、外にいるの?」





あたしの声が、微かに震える。

それは寒いからじゃない。心のそこから、驚きが溢れ出してくる。







「そうだけど?それが、どうかした?」


「いやいやいや!女の子が、こんな時間に外にいちゃだめだよ!」




ゆきののんびりした声は、あたしをすごく焦らせる。

また、変な男に襲われたら・・!




あたしの脳裏に、あの時の光景が蘇る。







< 256 / 262 >

この作品をシェア

pagetop