幼い頃の小さな約束
腕を大きく広げた幼いあたしの後ろに、泣きながら座り込む小さな女の子。
着ている服は泥で汚れ、髪の毛はグシャグシャになっている。
・・・この子は、ゆきなの?
「もし、あたしを見つけられたら、あたしは理沙の言うことを何でも聞く。でも・・・もし駄目だったら、あたしの言うことを聞いてね」
ゆきの言葉で、あたしは我に返った。
賭け?なんでいきなり・・・。
「そんなことより、こんな時間に・・・」
「うるさい!やらないなら、別に良いけど?」
「・・・分かったよ」