幼い頃の小さな約束
「何、してんの?」
あたしの前に立ちはだかるように、一人の女の子が立っていた。
短く切られた髪を風になびかせ、鋭く大きな瞳で睨みつけている。
風が大きく木をざわめかせた。
「遊んでんだ。見てわかるだろ!」
「てか、お前邪魔なんだよぉ!どけよぉ!!」
「・・・こんな最低な遊びが、この世に存在してたなんてね」
女の子は呆れたように溜め息を吐くと、再び男の子を睨みつける。
この子、誰なの・・・?
あたしは目を白黒させる。