幼い頃の小さな約束




「りょーかーい。また明日な!」






あたしはそう言って、電話を切った。



なんであんなに沈黙していたのかは分からないけど、わざわざ見てくれるとは…。



本当に良いやつだな。





「そういえば、なにげに約束して登校すんのは、初めてだな…」




って、何考えてんだ!…アホか!


変に意識してるとか、亮太相手に。






ただの幼なじみなんだ、ただの。



あたしは、破れた写真を気にしながらも、深い眠りに落ちた。










< 54 / 262 >

この作品をシェア

pagetop