幼い頃の小さな約束
「りょーかーい。また明日な!」
あたしはそう言って、電話を切った。
なんであんなに沈黙していたのかは分からないけど、わざわざ見てくれるとは…。
本当に良いやつだな。
「そういえば、なにげに約束して登校すんのは、初めてだな…」
って、何考えてんだ!…アホか!
変に意識してるとか、亮太相手に。
ただの幼なじみなんだ、ただの。
あたしは、破れた写真を気にしながらも、深い眠りに落ちた。