幼い頃の小さな約束
「あたしもなんだよね…。一体、誰なんだろう…?」
少し考えたが全く分からないので、諦めた。
あたしは頭で考えることは苦手なんだ。
今日は、京香に怒られなくて済みそうだ。
もうすぐで、校門が見えてくる。また、一日が始まる。
「ねえ、亮太って好きな人いるの?」
「はあ?!なんだよ、いきなり…」
二人でくだらない話をしながら、学校に向かった。
こんな話も楽しい、と少し思えてしまった。