幼い頃の小さな約束
「いいね~、それ!じゃあ、男子は執事やればいいんじゃない?」
「メイドは、三人くらいでよくね?」
「んじゃ~、神崎と石川と向井が適任じゃん!」
勝手に盛り上がり始める、クラスのみんな。
まだ、誰もやるなんて言ってないのに・・・。
すると前の席の理沙が、いきおいよく立ち上がった。
「か、勝手に決めんなよ!あたしは、メイド服とか似合わないし・・・」
理沙の顔は、珍しく真っ赤だった。
珍しいっていっても、転校してからそんなに経っていないんだけど。