代償
「っあ………」
堪えても。
堪えきれなくて。

「可愛い………………ヤバ………」
「や、めぇ………っ!!」
やめて。
声………言葉はそう出てくる。
けど………。
「やめて欲しい?………誰がやめてやるかよ」
深く、何度も突き上げられ、声も比例して、大きくなる。

「………っん………はぁっ………」

凄い………。
ホストって。
トップって。
弱いところを、容赦なく攻め続けられて。
延々と続くような痛さ。
何度も繰り返されるキス。
唇を割って、口内を犯しにくる。

「………上時」
「何?………気持ちよくなった?」
「………っなん………れぇっ!?」
「黙ってろ」

呂律が。
回らない。

頭の中に響く。
吐息の音。
床と肌の擦れる音。
突き上げられた衝撃。

「………は………ぁっ………」
「………ヤバい………」
「んっ!!」
耳元で、荒れる息の中、聞こえた。

「気持ちいい………」
「………上時が………?」
「バカ………俺を本気でイかせた女なんていねぇよ」
「………っ流石………女嫌い………」
「よく分かってるじゃないか」


バカ。
バカじゃねぇよ。


気を失うまで。
延々と続くような快感に浸って………。
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