代償
棚に教科書を置いて、上時に向かう。
「………上時」
「何て顔してんだ」
「………」
両手で頬を挟まれる。
手、大きい。
暖かい。
他の女の人にも、触れてる手。
そんなの。
………嫌だ。
触って、欲しくない。
触らないで。
他の女の人なんて。
「その顔、やめろよ」
「だって………」
「何が言いたいんだ?そんな顔して」
「………だって、上時、他の女の人、触るの、嫌だから」
分かられる。
頬が、熱くなってくの。
「………嫉妬、か」
「………そうだけど」
「嫉妬もありなんだな。可愛いぞ」
「………バカ」
「触って欲しくない………な。可愛い独占欲じゃないか」
ど、独占欲!?
可愛い!?
何を、言って。
「嫌じゃねぇぞ。そういうのは」
「独占欲じゃない………から」
「重々な独占欲だ。俺だってそうだぞ」
「………何が」
………何で。
どこか、余裕綽々な、顔して。
本当。
不思議。
「………また、来ていい?」
「ああ」
「本当………?」
「ああ」
「嘘だぁ………仕事でいないくせに」
「放棄するから。お前が来るなら」
バカ。
軽く唇を重ね、上時の家を出た。
「………上時」
「何て顔してんだ」
「………」
両手で頬を挟まれる。
手、大きい。
暖かい。
他の女の人にも、触れてる手。
そんなの。
………嫌だ。
触って、欲しくない。
触らないで。
他の女の人なんて。
「その顔、やめろよ」
「だって………」
「何が言いたいんだ?そんな顔して」
「………だって、上時、他の女の人、触るの、嫌だから」
分かられる。
頬が、熱くなってくの。
「………嫉妬、か」
「………そうだけど」
「嫉妬もありなんだな。可愛いぞ」
「………バカ」
「触って欲しくない………な。可愛い独占欲じゃないか」
ど、独占欲!?
可愛い!?
何を、言って。
「嫌じゃねぇぞ。そういうのは」
「独占欲じゃない………から」
「重々な独占欲だ。俺だってそうだぞ」
「………何が」
………何で。
どこか、余裕綽々な、顔して。
本当。
不思議。
「………また、来ていい?」
「ああ」
「本当………?」
「ああ」
「嘘だぁ………仕事でいないくせに」
「放棄するから。お前が来るなら」
バカ。
軽く唇を重ね、上時の家を出た。