代償
オーダーを入れた客。
………待てよ。
まだ、残り香が、ある。
………おいおいおい。
しまった………。
香水、付けてねぇ………。
ガッツリ、女のにおいがついたままだ。
文香だ。
まだ、まし、
いや。
心地いい、か。
吐き気もない。
気持ち悪い感触もない。
「城時~!」
………常連だ。
よくもまあ、飽きないなあ。
どんだけ金、あるんだよ。
『金取りの城時』。
なんて、異名、2つ名を貰っている。
………。
金取りて。
金を積むのは、客だろう。
………貢ぐ、のか?
こいつらは。
金を貢いで。
何になる。
枕の快感を得たいだけか。
俺は。
金なんていらない。
価値なんてない。
持っているだけでは。
ただの紙っ切れだ。
………ああ。
でも。
シャンパンコール。
「城時っ」
「何だ」
「いつもの香水、使わないの?」
「ああ。香水な。ビンを落として割ってしまったんだ」
「そうなんだ~。新しいの、買ってあげる~」
いらねぇよ。
テメェらの、汚い臭いなんか。
つけたかぁ、ない。
………待てよ。
まだ、残り香が、ある。
………おいおいおい。
しまった………。
香水、付けてねぇ………。
ガッツリ、女のにおいがついたままだ。
文香だ。
まだ、まし、
いや。
心地いい、か。
吐き気もない。
気持ち悪い感触もない。
「城時~!」
………常連だ。
よくもまあ、飽きないなあ。
どんだけ金、あるんだよ。
『金取りの城時』。
なんて、異名、2つ名を貰っている。
………。
金取りて。
金を積むのは、客だろう。
………貢ぐ、のか?
こいつらは。
金を貢いで。
何になる。
枕の快感を得たいだけか。
俺は。
金なんていらない。
価値なんてない。
持っているだけでは。
ただの紙っ切れだ。
………ああ。
でも。
シャンパンコール。
「城時っ」
「何だ」
「いつもの香水、使わないの?」
「ああ。香水な。ビンを落として割ってしまったんだ」
「そうなんだ~。新しいの、買ってあげる~」
いらねぇよ。
テメェらの、汚い臭いなんか。
つけたかぁ、ない。