代償
「あの高校だよね?」
高校が見え、キャーラが指差す。
うん。
そうだよ。
進学校の。
「キャーラ、凜音は?」
「凜音?お仕事だって~」
「お前も仕事しろよ」
「してるよー!」
何してるの?
「ケーサツ~」
………!?
「前橋組にケーサツがいるのはなぁ」
………へ!?
「僕は巡査だし」
………は!?
「文ちゃん聞いてない?こいつ、ケーサツなんだ」
初耳だよ!!
何で暴走族にケーサツ!?
おかしいでしょ!?
それが普通って………
前橋組ってどんだけ世間から信頼されてるの!?
ケーサツは普通、暴走族を取り締まるでしょ!?
野放し!?
治安維持とか!!
「文ちゃん。変に聞こえてるよね。前橋組はさ、暴走族だけど、暴走族じゃないんだ」
………へ!?
「言ってしまえば、前橋組はケーサツとか、そこらの奴等が集う治安維持部隊。悪は潰すし、弱い奴等は助ける」
………前、聞いたような。
聞いたよ。
「だからさぁ、」
校門で、
「前橋組ってだけで、人だかりができるんだよね」
人が集まってた。
街で有名すぎる、嘘。
このブロック制覇の前橋組。
………全国制覇もすぐじゃん。
有名な前橋組を一目見ようと。
「凄いギャラリーだねぇ」
キャーラは呑気に言った。
「じゃあ、文ちゃん。行ってらっしゃい」
手を振る。
「迎えは上時総長だから。メール来ると思うよ」
はーい。
上時ね、上時。
手を振って、昇降口に向かった。
高校が見え、キャーラが指差す。
うん。
そうだよ。
進学校の。
「キャーラ、凜音は?」
「凜音?お仕事だって~」
「お前も仕事しろよ」
「してるよー!」
何してるの?
「ケーサツ~」
………!?
「前橋組にケーサツがいるのはなぁ」
………へ!?
「僕は巡査だし」
………は!?
「文ちゃん聞いてない?こいつ、ケーサツなんだ」
初耳だよ!!
何で暴走族にケーサツ!?
おかしいでしょ!?
それが普通って………
前橋組ってどんだけ世間から信頼されてるの!?
ケーサツは普通、暴走族を取り締まるでしょ!?
野放し!?
治安維持とか!!
「文ちゃん。変に聞こえてるよね。前橋組はさ、暴走族だけど、暴走族じゃないんだ」
………へ!?
「言ってしまえば、前橋組はケーサツとか、そこらの奴等が集う治安維持部隊。悪は潰すし、弱い奴等は助ける」
………前、聞いたような。
聞いたよ。
「だからさぁ、」
校門で、
「前橋組ってだけで、人だかりができるんだよね」
人が集まってた。
街で有名すぎる、嘘。
このブロック制覇の前橋組。
………全国制覇もすぐじゃん。
有名な前橋組を一目見ようと。
「凄いギャラリーだねぇ」
キャーラは呑気に言った。
「じゃあ、文ちゃん。行ってらっしゃい」
手を振る。
「迎えは上時総長だから。メール来ると思うよ」
はーい。
上時ね、上時。
手を振って、昇降口に向かった。