代償

ホスト………。
………ええ?
「あれ?言ってなかったか?」
聞いてないわぁ!!
初耳だよ!
「………ぅ、そだ………!」
嘘だぁ。
だって、女嫌いじゃなかったけ?
そのあんたがどの口叩いて!!
ホストなんて!
「嘘だ?本当だ。なんなら、店、来るか」
………へ!?
「特別オーダーで死ぬほどイかせるぞ」
………はぁ!?!?
「ゃ、だ!!」
「当たり前だ、バカ。未成年が来るとこじゃない」
さらっと正論言って!
「未成年たぶらかしたら、俺がクビになる。嫌だね、それは」
………女嫌いがどの口叩いて!!

「………ば、………か」
「はははー、小娘にバカ呼ばわりされたぞ。俺も地に落ちたなぁ」
箸を置いて、私の頭に手を乗せる。

「可愛いな。本当」
髪をすく。
………ちょ。
ちょっとぉ!
メチャメチャにしないで!
崩れる崩れる!
「ゃ、………!」
「ははは、可愛い可愛い」
オモチャみたいに!!
弄らないでよ!
そして。


「………いいよな。お前は」
寂しそうな声が降ってきた。
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