包帯×イケメン=愛してる。
10年後
雷也side
俺は雷也。
ラディアの幼なじみだ。
その張本人は今、眠りについてる。
ラディアが眠り始めてから、10年はたつ。
俺は無力だ。
大切な親友のためになんにもできないのだから。
「はぁ、」
俺がため息をついた瞬間だった。
ピクッ
ラディアが少し動いた。
そして、起き上がった。
「ラディア!!」
俺はラディアに抱きついた。
ラディアはキモイ。
そう、一言言って、立ちあがった。
さすが、としか言い様がない。
10年近く眠ってたのに、急に動き出せるなんて。
でも、そんなことはどうでも良かった。
ただ、ラディアが戻ってきてくれた。
それだけが嬉しかったから。