桜雨〜散りゆく想い〜
 もう香はいない――


 僕が見たのは一つの可能性なのだ。


 そう、香が生きていたならとゆう一つの可能性。


 そして僕が出した結論はこれ……


 「お隣りさん、よろしくお願いします」


 声がして長い髪がふわりと僕の前を横切る。


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