桜雨〜散りゆく想い〜
 もし僕の人生の時刻表に『再会駅(佐倉香)』とゆう駅があったなら、僕は迷わずそこで止まって、あの桜並木に行ったと思う。


 もし僕の人生の時刻表に『別離駅(家族)』とゆう駅があったらなら、僕はやっぱりそこに止まって、父さんに話し掛けていたと思う。


 もし僕の人生に『出会い駅(宮田茜)』とゆう駅があったなら、やっぱり僕はそこで止まって、茜の火傷の痕の一つ一つにくちづけをしたと思う。


 そして――


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