桜雨〜散りゆく想い〜
「あっ!学校の中じゃ宮田先生だった!!」
教室中の視線。僕の目も含め、64の目が担任に向けられる。
「ばっ……ばかっ!!昨日は私じゃなくて望が――」
こうゆう所が堪らなく可愛く思う。
「それに3時には寝たでしょ!」
墓穴に次ぐ墓穴でどんどん深みにはまって行く宮田先生。
「大体私の方が望より朝は早いんだからね!!」
そう、僕『柏木 望』と、担任の教師である『宮田 茜』はいわゆる……
『男女の仲』である。