桜雨〜散りゆく想い〜
 何処かはわからないが、違和感を感じたがそれ以上聞くのもはばかられて僕は携帯を鞄に直した。


 今日は茜の授業もないので、帰ってからまだ様子がおかしければその時に聞こう。


 心の中でそう決めて僕は授業の準備を始めた。




 昼休みになり、僕は鞄の中にある弁当を取り出して机の上に置いた。


 今日はちゃんと茜から朝出る前に貰っておいたやつだ。


 「いただきます」


 手を合わせて橋を持った時、隣の席の香が声をかけて来た。


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