僕ヲ愛シテ

さようなら

朝食を食べると、すぐに出かける準備をしていた4人。

「じゃあ、俺たち仕事行くね。取材一本終わり次第一回帰るから、昼くらいだと思う。留守番よろしくね」

優人さん…僕は留守番出来ないんです。

「はい。皆さんいってらっしゃい」

笑顔で見送ったら、窓から車が出て行くのを確認。

そして電話横のメモ帳に書き置き。

「大雅さん、爽二さん、悠さん、…優人さん。ごめんなさい。楽しい一時を、ありがとうございました」

そうつぶやいて、玄関の扉を閉めれば、オートロック式の扉には鍵が掛かる。

「さようなら」

僕にはよくわからない、この感情と一緒に。
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