雪の結晶




『…いたい…』


君が小さく呟いた


オカアサンは正気に戻り


そしてひどく後悔した


何かが心の中で悲鳴をあげた


裸足のまま家を飛びだした


『お母さんっ!!』


君はオカアサンを追いかけた


外は雪が降りそうなくらい寒い


君は多分


オカアサンもいなくなってしまうと思ったんだね


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