雪の結晶




本当なら私は


君のオトウサンと一緒に死ぬはずだった


事故だった


オトウサンは私と会っていた公園で


ボールを追いかけ車道に飛び出した子供を庇った


私も君のオトウサンを追いかけた


けれどただの猫にすぎない私が前にでたところで


オトウサンを守れるわけがなく


私は道路にただ打ちつけられ


オトウサンは頭から血を流して倒れていた


< 7 / 29 >

この作品をシェア

pagetop