掌編小説集
*10.自分か他人か
「自分が自分の子供をけなすのはいいけど、それを他人に言われるとイラッとするのよね。」
『けなすって、なんて歪んだ愛情よ。普通に愛して!』
「諦めろ。親とはそういうものだ。」
『いや、親には誉められたいだろ。』
この家族は今日も平和です。
『けなすって、なんて歪んだ愛情よ。普通に愛して!』
「諦めろ。親とはそういうものだ。」
『いや、親には誉められたいだろ。』
この家族は今日も平和です。