掌編小説集

*110.鏡花水月上映中

カタカタと回り続ける映写機が映し出すのは


あの時の
あの場所の
あの出来事


観客席には私だけ


同じ場面で途切れてしまう
続きのない物語


私の頭の中で映り続ける
終わりのない物語



私だけの物語
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