掌編小説集
163.ラブスコトーマ、つまり恋は盲目
あの時から世界が泣いている
私の力で救えるの
私の力で止められるの
だから逝くね
そう言って君は消えた
世界と一つになった
そして俺は再び歩き出す
立ち止まっても仲間がいる
世界中で私を感じられる
だから私がいなくても大丈夫
そう君が言った
目から汗が流れたって
俺は大丈夫なんだ
私の力で救えるの
私の力で止められるの
だから逝くね
そう言って君は消えた
世界と一つになった
そして俺は再び歩き出す
立ち止まっても仲間がいる
世界中で私を感じられる
だから私がいなくても大丈夫
そう君が言った
目から汗が流れたって
俺は大丈夫なんだ