掌編小説集

169.ムードメーカーの君と噛ませ犬の僕

ツンデレの君


主人である僕にもなつかない



なのにお客が来ると
ニャアと甘えた声で鳴いてすりよる

アンニュイでな雰囲気を纏い
一時のアバンチュールを楽しむ


ちょっと感じが悪い

……いや、すごく感じが悪い


でも、それでお客を笑顔にして癒してしまう


野球でいえば強打者(スラッガー)だ

因みに野球で例えたのは
君が野球ボールが好きだから



やり手の営業部長のボーナスは
いつも通り、新しい野球ボールかな?
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