掌編小説集
191.小生はこの世のロスト・ワン
誰かが怒っている
誰か泣いている
誰かが笑っている
小生はそこにはいない
その輪の中には入らない
いなくてもいい
誰も気付かないから
だって、小生は
イラナイから
誰か泣いている
誰かが笑っている
小生はそこにはいない
その輪の中には入らない
いなくてもいい
誰も気付かないから
だって、小生は
イラナイから