掌編小説集

194.人間の為に咲く訳じゃない

いろはにほへと
(色とりどりの花が咲き乱れる)


ちりぬるを
(併せ持つのは散る儚さ)

わかよたれそ
(何を感じているのか)

つねならむ
(人間は知るよしもない)


うゐのおくやま
(花の絨毯は裾を広げ)

けふこえて
(今日もひたすらどこまでも)


あさきゆめみし
(夢幻の彼方へ)

えひもせす
(招き誘う)
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