掌編小説集

200.哀憐遊戯

陶器で造られた体は
楽しくても動かせない


ガラスで造られた瞳は
悲しくても涙を流せない


様々な布で造られた洋服は
製作者自慢の一級品



透明な箱に入れられて
飾られる私はいつも笑顔


あなたと遊ぶ為に
私は造られたの



さあ、遊びましょう?
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