掌編小説集

24.応援ではなく

「勝てると思うか?」

『どうだろうね。』

「………。
【勝てるよ】とか【頑張れ】とか応援しねぇか普通。」

『応援して欲しいの?』

「いや…、そういう訳じゃねぇけど。」

『勝ちたいのも頑張ってきたのも知ってるから何も言わない。でも、待ってるから。どんな結果になっても私はベンチで待ってるから。』



笑顔で言い切ったマネージャーに【勝利】を誓った試合前日。
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