掌編小説集
245.恋って言うから愛に行く
敵の組の若頭
潰す為に仕掛けられた罠
餌は私
最初は疑っていた若頭も
私の言動で次第に信頼を置き
事は順調に進んだ
最後に下った命は
誘拐されたフリをして
若頭を始末する
でも来るはずが無い
私が仄めかしたから
敵だと、罠だと
でも貴方は来た
舎弟を引き連れ
怒りに満ちた顔で
私を助けに
怒号と銃弾が飛び交う攻防戦
銃弾に倒れるは貴方を庇った私
目を覚まして一番に見たのは貴方
見たこともない心配そうな悔しそうな顔
絶対安静と言う医者を無視して出ていく
何故庇ったと疑問を投げ掛ける貴方に背を向けて
奴等の道具でしかなかった私も
やきがまわったみたいね
ターゲットだと見せられた写真の貴方は
寂しい瞳をしていたから
突き放す言葉を吐く私に
ぶっきらぼうに貴方は言う
「傍にいろ。俺が良いって言ってんだ!」
私は死ね無かった
壊れるしか出来ない
借金の形に両親に差し出された奴等の所有物‐コマ‐だから
でも私はいつでも死ねる
だってもう人間なんだから
だから、貴方が生きていて良かったと感じれるのね
潰す為に仕掛けられた罠
餌は私
最初は疑っていた若頭も
私の言動で次第に信頼を置き
事は順調に進んだ
最後に下った命は
誘拐されたフリをして
若頭を始末する
でも来るはずが無い
私が仄めかしたから
敵だと、罠だと
でも貴方は来た
舎弟を引き連れ
怒りに満ちた顔で
私を助けに
怒号と銃弾が飛び交う攻防戦
銃弾に倒れるは貴方を庇った私
目を覚まして一番に見たのは貴方
見たこともない心配そうな悔しそうな顔
絶対安静と言う医者を無視して出ていく
何故庇ったと疑問を投げ掛ける貴方に背を向けて
奴等の道具でしかなかった私も
やきがまわったみたいね
ターゲットだと見せられた写真の貴方は
寂しい瞳をしていたから
突き放す言葉を吐く私に
ぶっきらぼうに貴方は言う
「傍にいろ。俺が良いって言ってんだ!」
私は死ね無かった
壊れるしか出来ない
借金の形に両親に差し出された奴等の所有物‐コマ‐だから
でも私はいつでも死ねる
だってもう人間なんだから
だから、貴方が生きていて良かったと感じれるのね