掌編小説集

*247.星が繋ぐ軌跡

親友とダブルデート
プラネタリウムへ繰り出した


暗闇に次々と映し出される星々

彼が見つけた彦星

その姿があの時と重なる



あの時ってね、数年前の話


入学してすぐに一目惚れしたの

片想い中に初めての校外学習


行き先はプラネタリウム


彼は彦星見付けられずに
友達と騒いでいて
先生に怒られ更に騒いでいた


そんな声が響く暗がりの中
私の目線は一つ前の彼ばかり



あの時は、

貴方と付き合えるなんて
貴方と想い合えるなんて

思ってもみなかった



幸せに、涙が溢れたよ
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