掌編小説集
311.絶対零度の激昂
仲間がやられた
そう、他の仲間がいきり立っている
けれど、私は冷静だ
他の仲間は言う、いつも通りの私に
恋人がやられたのに随分冷めている、と
私はそれに返す
無駄なことはしない
今から全滅させる相手に
持つ感情などありはしないのだから
そう、他の仲間がいきり立っている
けれど、私は冷静だ
他の仲間は言う、いつも通りの私に
恋人がやられたのに随分冷めている、と
私はそれに返す
無駄なことはしない
今から全滅させる相手に
持つ感情などありはしないのだから