掌編小説集

318.消音脅迫(サイレント エクストーション)

影は重なり響き合い
次々と覚醒する痛み



けれど、
譲れない未来がつきまとい
打ち砕いても消えてはくれない




ならば、
手繰り寄せた孤独の渦へ
手始めに溺れてみせようじゃないか



そうすれば、
ベストなタイミングで解き放たれた想いが
全てを裁いてゆくから




あえて、
放置した無数の傷痕が力に変わり
完封なきまでに叩き潰れてくれるさ
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