掌編小説集
*337.時に無情、刻は有情
時計の針が
左へ回らないように
君と僕の過ごした時間が
増えることはあっても
減ることはないんだ
身体が消失しても
想いは消滅しないから
左へ回らないように
君と僕の過ごした時間が
増えることはあっても
減ることはないんだ
身体が消失しても
想いは消滅しないから