掌編小説集
342.なんなら予告状でも出しましょうか?貴方の心を頂きに、私の心を奪われに参ります、と。
貴方を送り出す時
お仕事頑張ってね
じゃなくて
お仕事気を付けてね
って私はいつも言う
何気なく交わす言葉
その裏側の意味を探るなんてこともなく
貴方は気の無い返事を返す
けれど、ふとした出来事で貴方と言い合いになった
仕事の都合で記念日は祝えなくて
恋人達のイベントも言われたって一緒にいられない
プレゼントだって
面倒くさがりやで世の中に疎い貴方から貰った物はない
付き合っていたら普通であろう望みすら叶えられないと
貴方は吐き捨てる様に言った
けれど私は、
貴方がいればそれでいいの
悩まなくていいの
私は毎日プレゼントを貰っているから
貴方が無事に帰って来るという
一番嬉しいプレゼント
お仕事頑張ってね
じゃなくて
お仕事気を付けてね
って私はいつも言う
何気なく交わす言葉
その裏側の意味を探るなんてこともなく
貴方は気の無い返事を返す
けれど、ふとした出来事で貴方と言い合いになった
仕事の都合で記念日は祝えなくて
恋人達のイベントも言われたって一緒にいられない
プレゼントだって
面倒くさがりやで世の中に疎い貴方から貰った物はない
付き合っていたら普通であろう望みすら叶えられないと
貴方は吐き捨てる様に言った
けれど私は、
貴方がいればそれでいいの
悩まなくていいの
私は毎日プレゼントを貰っているから
貴方が無事に帰って来るという
一番嬉しいプレゼント