掌編小説集

356.貴方が必ず捜し出してくれるのだから、私は逃げ出したらその時まで隠れていればいいと思ったのよ。

貴方と喧嘩して別れ話にまでなって、そしたら厄介な事件に巻き込まれた



犯人に差し出されてかけた電話の相手はもちろん貴方




最後だからと、日頃の鬱憤を並べ立てて大っ嫌いと言ってやった






だけど分かってくれるよね?





真実と嘘と手掛かりと





ありったけに散りばめた


貴方だけが解ける暗号なんだから
< 356 / 664 >

この作品をシェア

pagetop