掌編小説集
363.お礼を言わなきゃいけないかしら、こんな寒い中待っててくれたのだから
漆黒の闇夜に舞い散るは
穢れ無き純白の雪
それを一辺の隙間もなく染めるのは
溢れ出す緋色の鮮血
彼等の目を欺く為に用意した
死装束としては無様な衣装と
死に花を咲かせる為に構築した小細工
裏切り者の死に場所には上等かしらね
穢れ無き純白の雪
それを一辺の隙間もなく染めるのは
溢れ出す緋色の鮮血
彼等の目を欺く為に用意した
死装束としては無様な衣装と
死に花を咲かせる為に構築した小細工
裏切り者の死に場所には上等かしらね