掌編小説集

382.独り善がりは誰だった?

離れていくような気がしたのだけれど


初めから全部嘘だったのだから


一歩すら近付いていなかったのは当然


都合良く瞳に映されて脳が錯覚していただけ



自覚した途端に意味を失ったのは


何よりも大事な人と刻んだ大切な思い出
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