掌編小説集

400.見たいけど見せたくない、そんなガキな男心

素敵な服でしょ、一目惚れしちゃって




パーティードレスを身に纏い一回転する君




馬子にも衣装だな、ドレスもお前にだけは着られたくなかったんじゃないのか




なんて毒づいてしまう




怒って去る君に、ごめんと呟く




いじめたいのは否定出来ないんだけどな、本当に傷付けて痛めつけたい訳じゃないんだと




言えれば。






似合っているも



無自覚に可愛い君に



言えれば。






だけど、




そんな君の魅力を知るのは僕だけでいいとは




まさか、言えない。
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