掌編小説集
407.褒められるべきことじゃないとしても感謝すべきことだと感じる
私を見付けたのは貴方だ
だけど先に俺を見なくなったのもお前だ
真っ直ぐ見ていたのに、
誰よりも真っ直ぐ見ていたのに、
逸らすのはいつも向こうで、
見つけ出した貴方は見てくれたのに、
逸らしたのは、
見ようとしなくなったのは、
お前だから
だから離れたんだ
不要だと離されたから離れたんだ
今更必要とか叫ばれても
もう遅い
居場所はお前のところに見いだせない
その目は俺でも無く私でも無く
闇を見ているから
堕ちるだけの闇を
欲していたから
だけど先に俺を見なくなったのもお前だ
真っ直ぐ見ていたのに、
誰よりも真っ直ぐ見ていたのに、
逸らすのはいつも向こうで、
見つけ出した貴方は見てくれたのに、
逸らしたのは、
見ようとしなくなったのは、
お前だから
だから離れたんだ
不要だと離されたから離れたんだ
今更必要とか叫ばれても
もう遅い
居場所はお前のところに見いだせない
その目は俺でも無く私でも無く
闇を見ているから
堕ちるだけの闇を
欲していたから