掌編小説集

418.密かに研いできた牙をここぞとばかりに突き立てる

小さな夢では君は動かせない

夢は生きるための糧だから


この閉鎖的な、君には小さすぎるここを出て


今を見て?


明日がくるとは限らないし、歩くその道はどこにつながるか分からないけれど


新しいことをやらないのは停滞しているのと同じになってしまうよ




最高の価値とは、一度きりの人生の中で得られる未来を担う体験なんだから



旅はまだまだ長いから、くたびれないようにゆっくり根を深く張りなさい


動き続けることで、


一度見失ってしまった可能性でも、


メリーゴーランドみたいに

同じ景色を見て手に出来るチャンスが巡ってくるから
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